2010年10月29日金曜日

北欧の神話

北欧神話(norse mythology)といえば「エッダ」に代表されるものである。
オーディンとかロキが活躍する神話である。「ニーベルングの歌」も有名だ。
ゲルマン民族やバイキングらしく、戦いの場面が多い。
ラグナロクのような終末思想も現れる。
これは、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーには当てはまるようだ。
しかし、フィンランドだけは違う。


フィンランドの神話は「カレワラ」にあたる。
オーディンもユグドラシルもワルキューレも出てこない。
ワイナモイネン、イルマリネン、レンミンカイネンの3者が主に主人公となる。
戦いはあるが、「歌」合戦になる。
しかし、呪文の歌であるため死に追いやられることもある。
フィンランドは森と湖の国だけあって、直接的な戦闘は好まないのだろう。
このカレワラだが、嫁探しはすごく多いような気がする。
ギリシア神話のゼウスの恋人とは違う。嫁なのだ。
嫁をもらいにポホヨラという土地に行くのだが、ここの女主人が
無理難題を押し付ける。
何とか結婚はできるのだが、まともな嫁がもらえてない気がする。


エッダ、カレワラともに民族性あふれる豊かな物語である。


カレワラ 上―フィンランド叙事詩 (岩波文庫 赤 745-1) [文庫]
http://www.amazon.co.jp/dp/4003274512/
The Kalevala
http://www.sacred-texts.com/neu/kveng/index.htm
グーテンベルグプロジェクト
Kalevala : the Epic Poem of Finland ― Complete
http://www.gutenberg.org/etext/5186

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